2020/10/31

コミュニケーション能力は『ながら』で鍛える!職場で出来る10秒訓練法

ピックアップ > 人気の記事 冬木しょうこ

自分の意見がスラスラ出てくる人、いつも雑談の輪の中心にいて楽しそうに会話している人を見ると、「あの人のように話せたらなあ」とため息をついてしまう…そんなご経験はありませんか。

仕事に対して真面目に頑張っている人ほど「コミュニケーション能力がもっとあったらいいのに」と思う瞬間ってありますよね。

 

そのような方に向けて、『【あなたも出来る!】コミュニケーション能力を鍛える3つの方法』では、コミュニケーション能力を鍛える要素として「練習相手を用意する」「ポジティブなフィードバックを得る」「客観的に成長を測定する」を挙げました。しかし、中には「練習相手なんていない…」と感じてしまっている人もいることでしょう。

 

そこで今回は、いつもどおりの日常生活を送りながら、コミュニケーション能力を手軽に鍛える訓練方法をご紹介します。

 

「私って本当はめんどくさがり屋なんだよね」という方こそ、ぜひご覧ください。あなたにご用意いただくものは、たった10秒です。しかも、道具もお金もかかりません。

 

しかし、そのわずか10秒を日々積み重ねることで、確実にあなたの周囲に変化が生じていきます。ぜひ、お試し下さい。

 

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【前提】コミュニケーション上達の近道は「会話の頻度」

コミュニケーション能力は「人と会話する」文脈で鍛える

訓練法をお伝えする前に、前提として知っていただきたいことが2つあります。その1つ目は「人と会話する」という文脈に身を置く必要があることです。

 

人と会話せず、1人で完結させる訓練法は世の中に星の数ほどあります。例えば、滑舌をよくするために1人で壁に向かって早口言葉を話す。笑顔の練習をするために、鏡の中の自分に向かって笑顔を作る、などです。これらを実直に実行すれば、コミュニケーション能力は今より確実に向上します。

 

ただ問題なのは、「モチベーション」ではないでしょうか。

 

やる方法が分かったとしても、それをやり続けるモチベーションを維持するのは簡単なことではありませんよね。ダイエット業界はまさにその典型例ではないでしょうか。痩せるためには、食事制限と運動をすればいいというのは誰でも知っています。しかし、そのモチベーションが続かないからこそ、数十万払ってダイエットインストラクターの指導を受ける人が多くいらっしゃるわけですよね。

 

コミュニケーション能力は「人と会話する能力」ですから、対話をしない限り大きく磨かれることはないといっても過言ではありません。泳げるようになるためには、水の中に入って泳ぐ。車を運転できるようになるためには、車に乗る。それと同じように、コミュニケーション能力も、実際に会話するという環境に身を置いて初めて磨かれていきます。

 

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会話を「頑張る」よりも、「小さな会話の頻度」を増やそう

とはいえ、ただでさえコミュニケーションが苦手で、めんどくさいと感じているのに、野放しで「会話しましょう」といっても、酷ですよね。泳げないのに「とりあえず水に入って泳いでみよう」と言っているのと同じです。

 

そこでお勧めしたいのが、「気の利いた、背伸びして頑張る会話」をあきらめることです。その代わり、「頑張らなくていい、小さな会話」の頻度を増やしてみましょう。つまり、会話の質よりも頻度が重要だということですね。

この発想転換がうまくできると、コミュニケーションはかなりラクに感じるはずです。これが、前提として知っていただきたいことの2つ目です。

 

この話の背景にあるのは「ザイオンス効果(単純接触効果)」という心理法則です。

ある学者が、初対面の2人同士を会話させて、どの程度親近感が高まるかという実験をしたことがあります。ケース1では、互いに1回だけ会って、60分間の会話を行いました。ケース2では、互いに6回会い、そのたびに10分間の会話を行いました。会話する時間の長さはケース1・2ともに同じですね。では、どちらの方が、お互いの親近感が高まっていたのでしょうか?そう、答えはケース2の方だったのです。

ザイオンスの単純接触効果は、1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが発表したことで知られるようになりましたが、今では広告の世界でも広く使われています。CMで商品名を繰り返し述べるのは、その代表例です。

 

よく「遠くの親戚よりも身近な他人」といいますが、その場で交わされる会話はごく短時間であっても、何度も繰り返しているとなぜか親近感を感じてしまう。人間はそういう習性をもっています。逆に、どんなにすばらしい会話をしてそのときは気持ちが高まっていても、その後数か月間も疎遠になると、熱がすっかり冷めてしまっていることがほとんどではないでしょうか。

 

そのため、コミュニケーション能力を鍛える秘訣は「高い頻度で会話する」と心得ましょう。頻度が高ければ、1回あたり10秒~1分程度の長さでもOKです。では、どうやればいいのでしょうか。次にみていきましょう。

 

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【訓練法①】あいさつ+10秒雑談をする

まずお勧めなのは、朝出勤して周囲に挨拶したときに、挨拶で終わらせずに、一言でいいから周囲にいる誰かに対して5~10秒で終わる声掛けをする ことです。

 

その時は、鉄板ネタとして「天気の話」をしましょう。以下のようなセリフで、まずは十分です。

【あいさつ+10秒雑談の例】・「おはようございます。今日は蒸し暑いですね・「おはようございます。今日は夏らしい天気ですね・「おはようございます。今朝は少し寒いですね

このような雑談を振って、それで会話が終わっても問題ありません。あくまでも「頻度高く、自分から会話を振る」ことが重要です。なので、会話の中身は、むしろ頑張りすぎないほうがいいのです。

 

「コミュニケーションをとるのが苦手」と感じている方は、本当に能力が低いのではなく、コミュニケーションに対するハードルを自ら上げているケースが非常に多いです。気の利いたリアクションを返さなきゃ、相手を楽しませなきゃ、間を作らないようにしなきゃ、と肩に力が入っていると、相手にもその緊張感が伝わってしまいますから、どんどん息が詰まる会話になってしまいます。

 

そうではなく、職場で同僚や上司に対して、ほめる・天気ネタ・時事ネタなど、相手にとって答えやすい話題を振りながら訓練のつもりでやってみてください。こういう10秒くらいの気軽な会話が、意外と功を奏しますので、安心して実行してくださいね。

 

どんどんコミュニケーションに対するハードルが低くなるばかりか、相手からも話しかけられる回数が増えていきます。

【その他の10秒雑談例】1.ほめる・「おはようございます。そのシャツ、ジャケットの色とマッチしていて素敵ですね・「おはようございます。髪を切りましたか?さっぱりしましたね」2.時事ネタを振る・「おはようございます。昨日、巨人が勝ちましたね・「おはようございます。今朝のニュースで、いよいよ梅雨が明けたと言ってましたね」3.相手の仕事ネタを振る・「おはようございます。昨日、少し遅くまで会議されていましたね・「おはようございます。来週のプレゼンの準備は、着々と進んでいらっしゃるんですか

 

もちろん、会話の質をないがしろにしてよいという話ではありません。あくまでも、質にこだわりすぎて頻度が下がるくらいだったら、まずは頻度を高めようというお話でした。一番の理想は、会話の質も頻度も両方が上がっていくことです。そのために、日々ノウハウを学習して、できることを1つ1つ増やしていきましょう!

 

【訓練法②】いちいち感謝の言葉を述べる

・もう一つ、コミュニケーション能力を日常的に鍛える方法として大変お勧めなのが「いちいち感謝の言葉を述べる」です。「いちいち」をあえて数で示すなら、1日20回程度です。

例えば、・自分が印刷していた資料をだれかがとってきてくれたとき・エレベータに乗り込む際、だれかが扉の「開ける」ボタンを押して待ってくれたとき・依頼した成果物を、相手が納期通りに提出してくれたとき・誰かか消耗品を補充してくれているのを見たとき・奥様/旦那様が、自分の代わりに家事をやってくれたときこんなときに一言「○○さん、ありがとうございます。とても助かりました」と、10秒程度の感謝の言葉を添えるだけです。

簡単すぎるように思いますか?

 

しかし、職場で仲が良さそうにしている人たちをよく観察してみてください。「ありがとう!」「助かった」といった感謝の言葉が、そうでない関係性の人たちの間に比べてよく聞こえませんか。

 

この話はたまに誤解されることですが、コミュニケーションがとりやすい関係は「お互いにウマが合うから」という理由で出来上がっていくのではありません。むしろ、感謝の言葉をかけあうことで「ウマが合うように感じてくる」、結果的に会話の頻度が増え、より関係性が縮まるという順番がより正確です。

 

コミュニケーションに自信がない人は、自分から話しかけようとしても「相手にどう思われるのか」と気にしてしまい、かける言葉が見つからないということがあります。

 

しかし、感謝の言葉に関しては、相手を選ばずほぼ100%、顔色を明るくさせることができます。言われた側はうれしくなりますし、険しかった顔も少しほころびます。それを見て、言ったこちら側も気持ちが和みます。このようにして、両者の間の距離が縮まっていくのです。

 

コミュニケーション能力というと、どうしても「立て板に水のごとく話す」「切れ味の鋭い発言をする」「当意即妙なリアクションを返す」というわかりやすい側面が注目されがちですが、そこまでしなくても、感謝の言葉を意識的にかけるだけで、十分周囲の人と円滑にコミュニケーションがとれるようになっていくのです。

 

注意すべきなのは、結果がよくなくても、まず「やってくれた」「意識を向けてくれた」こと自体に感謝するということです。

例えば、だれかが会議前に参加者全員分の資料を代わりに印刷してくれたものの、ホチキスの止め方が雑だと感じたとします。このときにやってしまいがちなのが、欠点に対して指摘したりアドバイスをしてしまうこと。「もっとホチキスを綺麗に止めたほうがいいよ」などとうっかり指摘してしまうと、相手は「せっかくやってあげたのに…」と気持ちがしぼんでしまいますよね。こうなると逆効果です。

もし指摘をしたいなら、数時間ないしは1日時間をおいてからでも遅くはありません。まずは感謝に徹しましょう。

 

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まとめ:1日の「10秒」が変わると、一生が変わる

今回は、日常生活の中で自然とコミュニケーション能力を鍛えることができる訓練方法について、ご紹介しました。

最後に復習しましょう。

1.前提として、コミュニケーション上達の近道は、会話の質よりも頻度であると心得る2.あいさつ+10秒雑談をする3.いちいち感謝の言葉を述べる

今回紹介した2つの訓練法は、1回あたりたった10秒で出来ます。しかし、確実に周囲があなたに抱く印象に変化が生じます。「元気だな」「前向きだな」「感じが良いな」と間違いなく思われるようになります。そのような好印象を1週間、1か月、1年、5年、10年…と周囲に与え続けていくと、この先の人生が今とは全く違ったものになっていくことでしょう。

 

なので、特に「何をしゃべろうかな」と迷って会話をためらっていた方、「ちゃんと会話しなきゃいけないから、なんかめんどくさい」と気後れしていた方にお試しいただければと思います。日常生活の中でさりげなくやってみてくださいね!

 

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今こそ変わりどき!コミュトレで、スキルと自信を得ませんか?【まずは無料診断&アドバイスへ】

国際基督教大学教養学部卒業。9年間の新規開拓営業のほか、8年間「コミュトレ」インストラクターとして、延べ3000人以上の社会人のビジネススキルアップを支援。2016年~コミュトレのカリキュラム開発に従事。基幹設計~制作・編集・校正までの全工程を経験し、『ディスカッションスキルコース』『メンバーシップコース』『リレーションシップコース』の教科書執筆を担当。2021年2月、「新・はたらき方戦略」の記事をきっかけに、ラジオ番組J-WAVE 「STEP ONE」のマンスリー講師に出演。
現在はコミュトレのマーケティング部門にて、「新・はたらき方戦略」のチーフエディターとしてコンテンツ制作に携わる。また、SNS公式アカウント(instagramtwitter)の「中の人」。趣味は料理・五目並べ。

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