2021/06/02

【保存版】愚痴をこぼす人への賢い対処法|自分を押し殺さなくてOK!

コミュニケーション > 職場の人間関係 冬木しょうこ

誰かが愚痴をこぼすのを聞いて、疲れてしまうことはないでしょうか。

 

愚痴は好んで聞きたくない。けれども、無視もできない。かといって便乗したくもない…

こんなとき、友人や恋人であれば距離をおけますが、家族や職場の人だとそうもいきませんよね。

 

よく、愚痴をこぼす人への対処法として「アドバイスを控えて、ひたすら共感しよう」とみかけます。

しかし、愚痴の内容には共感できないことも多々あるでしょう。

 

そのため、自分を押し殺してまで共感しなければいけないの?と思っている方もいるのではないでしょうか。

 

結論からいえば、愚痴をこぼす人に対して安易な共感は禁物です。

その場はうまくしのげたとしても、自分自身が無理をして精神的に疲弊してしまいます。

 

実は、コミュニケーションの仕方を工夫することで、相手との関係性を壊さず、自分の身を守ることができます。

この記事をブックマークしていただき、愚痴をこぼす同僚や先輩、友人に対して賢く対処する術を学んでいきましょう!

 

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ストレスは「理解できない」から生まれる

心理学者アルフレッド・アドラーいわく「ストレスの9割は対人関係から生ずる」とのことですが、人と関わる際のストレスは「なんで?理解できない!」から生じます。

裏を返せば、背景や理由が分かれば納得できるので、ストレスは沈静化するのです。

 

例えば、自分が指示した通りに仕事をしなかった後輩に対して「言ったはずなのに、なんで動いてくれないの?」と感じてしまうと、ストレスが生じますよね。

しかし、「この後輩にとっては初めての仕事だったから、勝手がよく分かっていなかった」と背景を理解すると、気持ちが落ち着いてきますよね。

 

このように、対人関係で生じるストレスに対処するためには、「相手を理解しているかどうか」がポイントとなります。

 

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相手への理解とは、様々な角度から眺めること

とはいえ、相手を理解するとは、いったいどういうことなのでしょうか?

 

それはズバリ、様々な角度から眺める、ということにつきます。

 

そもそも、「私たちが見えている世界は、全体のごく一部である」ことがほとんどです。

 

『盲人が象をさわって評価する』ストーリーの教訓

群盲象を評すという、インド発祥の寓話があります。

 

聴きなれない言葉ですが、要するに数人の盲人が象の一部だけを触って「象とは何か」を述べるという話です。

(読みやすいように、一部表現を変えています)

 

ある日、6人の盲人が王の命により、象を触ってその正体を理解しようとしました。

 

・1人目は象の頭に触り、「象とはビンのようなものだ」と言いました。

・2人目は象の耳に触り、「象とはうちわのようなものだ」と言いました。

・3人目は象の牙に触り、「象とは杭のようなものだ」と言いました。

・4人目は象の鼻に触り、「象とは鋤(農具のスキ)のようなものだ」と言いました。

・5人目は象の胴体に触り、「象とは倉のようなものだ」と言いました。

・6人目は象の足に触り、「象とは柱のようなものだ」と言いました。

 

彼らは『このようなものが象であり、このようなものは、象ではない』『このようなものは、象ではなく、このようなものが、象である』と、互いに他を、諸々の拳で殴り合いました。

出典:正田 大観. 小部経典 第一巻 『~正田大観 翻訳集 ブッダの福音~』 (p.133). Evolving. 

 

一歩引いて象全体を眺めたら、ビンやうちわや杭とは似ても似つかないと分かりますよね。しかし、その部位しか知らない盲人は、お互いに「これが象である」と主張して譲らず、ついには争いにまで発展してしまいました。

 

愚痴をこぼす人への対応も全く同じです。

 

相手の愚痴に出てくる表面的な言葉に惑わされていると「それって違うよね」「そういうことじゃない」とむやみに否定してしまいがちです。

いわば、「拳」で相手に殴りかかってしまっているんですね。

 

一方で、他人の愚痴に対して平静を保てる人は、一歩引いて相手を様々な角度から眺めていますだからこそ「○○さんのこういうところは、たしかに理解できる」と思えるようになるのです。

 

このように、相手への理解とは、様々な角度から相手を眺めることだと言い換えられます。

 

とはいえ、いざ愚痴をこぼす人の前に立つと、こちらも感情的になってしまいがち。口で言うほど簡単ではない、と思う方もいるでしょう。

 

なので、段階を追って相手への理解を深めていきましょう。

 

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相手を理解するステップ1:「相手がそう言っている」という事実を受け止める

理解する第1ステップは「発言したという事実を受け止める」ことです。

受け止めるとは、具体的にどういうことでしょうか。以下、ケース事例を使って考えていきましょう。

 

【ケース事例】上司への愚痴を聞いたらどうする?

例えば、相手が「うちの上司って頭カタいよね。提案してもまともに取り合ってくれない」

と愚痴をこぼしていたら、あなたはどう対処するでしょうか。

 

誰もが反射的にとりがちな対処法は、以下の2つでしょう。

対処法1:Aさん「いや、上司が気にしている視点を押さえればいいじゃん」
対処法2:Bさん「そうかもね(いや、単純にあなたの視点が狭いだけでは…?)」

 

NG対処法1:真正面から反論する

Aさんのように正面から否定するパターンは、最も避けた方がいいと直観的に分かりますよね。

 

ただし、気を付けたいのは、否定的な言葉を使わなくても、正論自体が否定的なリアクションになるということです。

 

頭の回転が速い方ほど「いや、だったら、こうすればいいじゃん」と解決策を渡しがち。

 

ですが、愚痴を言う人は本心から解決をしたいのではなく、自分の心のバランスを取り戻すために「誰かに自分の気持ちを分かってほしい、共感してほしい」と考えていることがほとんどです。

 

なので、アドバイスしようとすると、「分かってくれていない」「上から目線だ」と逆効果になりかねません。感情的になっている相手にとっては、正論は心理的暴力であると心得ましょう。

 

NG対処法2:表面的には同意しつつ、心の中で反論する

一方でBさんは、一見相手に合わせているようですが、心の中で反論している時点で寄り添えていませんよね。

 

とはいえ、ほとんどの方は、雰囲気を壊さないためにBを選ぶのではないでしょうか?

 

しかし、この引っ掛かりが解消されないまま会話が進むと、結論を押し付けられているように感じてしまいます。急所しのぎとして共感する行為をおススメできない理由はここにあります。

 

OK対処法:「相手はそう思っている」という事実を認識する

では、どうすればよいでしょうか?それが、以下Cのパターンです。

Cさん「あなたは、上司の頭がカタいと思っているんですね」
「相手はそう思っている、そう見えている」という事実を認識しましょう。愚痴の内容が合理的かどうかの判断は必要ありません。

 

人の内面を引き出すコーチングの世界でも、クライアント(相手)の言葉や感情などを、自分の価値観で批判したり評価をしたりせず、ありのまま受け止めることを大事にしています。

 

受け止めてもらえているだけで、実は相手を安心させることにつながります。そのため、ヒートアップしていた感情が少しずつ収まっていきます。

 

「植物や動物を観察する」つもりで受け止める

とはいえ、「ありのままに受け止めるのが難しいんだよ」という声が聞こえてきそうですね。

 

まずは、植物や動物観察をするようなイメージで、愚痴を言う相手を眺めてみましょう。

 

相手が人間だと思うと、分かり合えることをどうしても期待してしまいます。だからこそ「もっとこうしてほしい」「なんでこうしないの」とストレスが生じてしまうのです。

 

そのため、少し失礼な話ですが、心のなかでこっそりと、相手を植物や動物にたとえてみてください。

すると、むしろふっと笑えてくるのではないでしょうか。

 

このようにとらえ方を少し工夫することで、自分の感情と切り離して愚痴を受け止めることができるようになります。

 

相手を理解するステップ2:質問しながら、愚痴に至った背景を理解する

第2ステップでは、相手に質問しながら愚痴に至った背景を理解しましょう。

 

「盗人にも三分の理」ということわざがありますが、相手が愚痴をこぼしたくなる背景には、相手なりの理由があります。

 

例えば、
・自分なりに一生懸命やっているのに認めてくれていない・どう考えても正しいはずなのに受け止められていない
このような思いが根底にあるのかもしれません。

 

その思いに賛同する必要はありません。

 

純粋に「この人はなぜそのように考えるんだろう」と興味をもって、理解していけばよいのです。

 

愚痴の背景を理解する質問例

具体的には

「そうだったんですね。なぜそう思ったのですか?

と、相手の心境の変化を問いながら聞いていきましょう。

 

加えて、できれば

「なるほど。○○さんなりに一生懸命考えていらっしゃったのですね」

と、相手の姿勢を認められると完璧です。

 

ただし、あまりにも愚痴をためこんでしまっている方は、話が長くなる傾向にあります。際限なく話を聴くと業務時間が圧迫されるため、長くても30分程度に留めましょう。

 

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相手を理解するステップ3:様々な角度から想像をめぐらす

第3ステップでは、愚痴そのものから一歩引いて、様々な角度から想像をめぐらす努力をしていきましょう。

 

様々な角度とは、「あちらからこちらから、中から外から全方位的に」という意味です。

 

この段階では、想像するだけで構いません。

 

もちろん、答えを知れれば一番良いですが、一歩引いて想像をめぐらすだけでも「意外に相手を知らなかった」ことに気づくでしょう。

その気づきが謙虚さを生み、相手に対する深い理解につながります。

 

想像をめぐらす視点の例

ここでは、使いやすい視点を4つご紹介しましょう。ぜひ、ノートや紙に書き出してみてくださいね。

過去の視点 ・「いつから愚痴を言うようになったのか」
・「もともとどういう上司のもとにいたのか」
・「どういう家庭環境で育ったのか」
現在の視点 ・「どういうところで不満を感じることが多いのか?」
・「どういうところでは不満を感じないのか?」
・「どういう瞬間に喜びを感じるのか」
長所の視点 ・「本人なりに、どういったところを頑張っているのか」
・「本人なりに、こだわっていることはあるか」
・「本人なりに、大切にしていることは何なのか」
第3者の視点 ・「この人の家族は、この人をどう思っているのか」
・「この人の友人は、この人をどう思っているのか」
・「この人の上司は、この人をどう思っているの

 

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まとめ:愚痴をこぼす相手に対しては、まずは理解に努めよう

今回は、愚痴をこぼす人に対する賢い対処法をお伝えしました。

愚痴をこぼす人に対しては、空気を壊さないように共感するなど、どうしても気を遣ってしまいがち。

 

しかし、賢い対処法を知れば、自分を押し殺さず、相手とも良好な関係を維持できます。

 

本記事でまずお伝えしたかった点は、以下の2つです。

●ストレスの源は「理解できない」こと●相手を様々な角度から眺めると、理解できるようになる

 

そのうえで、理解するために以下3ステップを踏んでいきましょう。

相手を理解するステップ1:「相手がそう言っている」という事実を受け止める。相手を理解するステップ2:質問しながら、愚痴に至った背景を理解する相手を理解するステップ3:様々な角度から想像をめぐらす

 

是非、愚痴をこぼす人が身近に現れたら実践してみてくださいね。自分の心を守り、相手にとっても「分かってもらえた」と満足されること間違いなしです!

 

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