2020/09/17

「リーダーシップって?」誰でもリーダーシップを発揮できる2つの行動

コミュニケーション > リーダーシップ・マネジメント力 水無月ころも

20代後半~30代前半のいわゆる中堅社員になると、管理職とまでいかなくとも、会社から「リーダーとして活躍してほしい」「リーダーシップを発揮して欲しい」と期待されるようになります。

 

しかし、リーダーシップをとるといっても、どうすればいいのかよく分からない、という声も多く聞きます。

 

一口に「リーダーシップ」と聞くと、「声を大にして、人に呼びかける」「自分から提案して周りを巻き込んでいく」という姿を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、それらはあくまでもリーダーシップの一端に過ぎません。

 

本来は、もっと身近で誰にでも発揮できるものなのです。

 

そこでこの記事では、今後チームや部署の中でリーダーシップをとろうとする中堅社員に向けて、「そもそもリーダーシップとは何か」、そして「誰でもリーダーシップをとれるようになるための2つの行動」をお伝えします。

どれも非常にシンプルですが、社会人として大きく成長するきっかけとなるのは間違いありません。ぜひ、普段の業務内で意識して行動してみてくださいね。

 

リーダーシップの本質は「成果へコミットする姿勢」

リーダーシップとは、そもそも何なのでしょうか。リーダーシップについては近年様々な研究がなされていますが、その本質はたった1つ、「成果へコミットする姿勢」です。

他の誰よりも、その業務において出さなければいけない成果にこだわり抜く…リーダーシップの本質は、全てこの1点に帰着します。

 

ここでいう成果とは、その人の状況によって変わります。あなたが営業職であれば売上目標を達成することであり、エンジニアであれば顧客に約束した品質のプロダクトを納期までに仕上げることであり、事務職であればより速くよりミスのない仕事をする、ということになるかもしれません。

このように、その仕事によって成果の内容や規模は変わります。しかし、どんな仕事であれ目標、時間、能力といった制約条件の下に置かれるという点では同じです。

 

リーダーシップとは、そのような制約がある中で、出すべき成果を何が何でも達成させようとする意欲と行動のことを指します。

そしてそれはまさに、企業の業績に対して責任を負う「経営者の視点」に他なりません。

 

リーダーシップと聞くと、役職をもった管理職についている人が発揮するものというイメージがありますよね。

しかし、管理職であってもそうでなくても、1人でも部下や後輩をもったら、経営者と同じ意識をもって成果にこだわっていきましょう。その軸さえブラさなければ、誰でも立派にリーダーシップを発揮することができます。

 

 

リーダーシップを発揮する第1歩は信頼関係の構築

では、みなさんがこれから職場でリーダーシップを発揮していくためには、具体的に何をすればよいのでしょうか。

 

一般的には「説得力のある話をする」「熱弁をふるう」というように「話し上手になる」というイメージが持たれがちです。もちろん、話す力はあるに越したことはありません。

 

しかし、リーダーシップを発揮するうえでもっと重要なことは、あなたの話を聴こうという信頼関係をつくることです。

 

どれほど素晴らしい話をしたとしても、そもそも相手が聞く耳をもっていない状態では、協力をしてもらうのは難しいですよね。自分の立場が相手よりも上になったからといって、誰もが無条件に話を聴いてくれるわけではありません。

 

後輩や部下・チームのメンバーから話を聴いてもらうためには、あなたからの能動的な行動が必要になります。

具体的には「当たり前の行動を徹底する」、そして「後輩や部下の良き理解者になる」ことが鍵になります。以下、具体的に見ていきましょう。

 

 

当たり前の行動を徹底する

 

信頼関係を構築するための1つ目の行動は「当たり前の行動を徹底する」ことです。

 

後輩や部下から信頼を得るためには、まずは徹底的に「信頼を失う行動を控える」ことがポイントです。信頼を失う行動とは、日々の緊張感のゆるみからくるものがほとんどです。

 

とくに、リーダーシップを発揮することを期待されている中堅社員になると、仕事経験を長く積んでいるため、良くも悪くも慣れが生じています。

その結果、無意識に新人の頃には絶対にしなかったような「緊張感に欠けた行動」をとってしまうことがあります。例えば、以下のような行動が考えられるでしょう。

 

 

◆緊張感が欠けた行動の例

-始業時間ぎりぎりに出社する-挨拶がおざなりになる-何かやってもらっても感謝の言葉がない-報告が遅い/報告がない-業務ルールを無視して自己流で業務を進める

 

上記の行動は、どれも業績には直接関係しません。しかし、新入社員のころであれば、「やって当たり前」と言われるような、簡単なものばかりではないでしょうか。

 

忘れてはいけないのは、リーダーと見なされる立場に立ったあなたの言動が周囲に与える影響は、決して小さいものではない、ということです。

 

仮にあなたの上司がこのような緊張感のない行動をとっていたら、みなさんはどう感じるでしょうか。

部下の立場からすれば、どれほど口で素晴らしい話をしていても、あまり信頼できない…と感じてしまうのが本音ではないでしょうか。それは、みなさんの後輩や部下にとっても同じといえるでしょう。

 

リーダーシップを発揮するうえで、必ずしも高尚なリーダーシップ論を勉強する必要性がるかと言えば、そうではありません。その代わり、後輩や部下からの信頼を落とさないように、社会人として当たり前の行動をとるように心がけましょう。

 

 

後輩・部下の良き理解者になる

 

信頼関係を構築する2つ目の行動は「後輩・部下の良き理解者になること」です。

例えば、この後輩や部下が自社を志望したのはなぜか、どんなことに誇りをもっているのか、自分の何に注目されると嬉しいのか、何にコンプレックスをもっているのか…といった、相手の価値観をよく知ることです。

 

よく、不良学生を題材にした漫画がありますね。そこで登場する不良学生は、多くの場合、もとから不良だったわけではありません。親や先生に自分を理解してもらえないことによって「グレていく」のです。

 

一方で、そんな不良学生たちも、自分の気持ちを尊重し、理解しながら向き合ってくれる先生には心を開いていく…という話は、よくある話です。

実は、これは不良学生に限った話ではありません。みなさんの後輩や部下にも同じことがいえます。

 

人は、自分を否定する人に対して心を閉ざします。

 

一方で、自分の価値観やアイデンティティの良き理解者となってくれる人に対しては「この人、合うなあ」「この人だったら分かってくれる」といった安心感を抱きます。

だからこそ、「この人が言うのだったら、信じてやってみよう」と思うわけです。このように、部下や後輩をやる気にさせることができれば、彼/彼女らは成果に向かって全力で行動するようになります。

 

このときに注意すべきなのは「違いを強調しない」ということです。

よくありがちなのは、後輩や部下の話を聴いて「ふつうだったら、それはやらないじゃん」「それは私の時代の頃と違うよね」といったように、自分とその人の”違い”を強調してしまうことです。

 

違いを強調されると、部下は「この人は自分と合わない」と感じてしまいかねません。その結果、会話の前提がずれていき、あなたの話が頭にすっと入っていかなくなってしまうのです。

 

そもそも人は、本能的に「自分と違う人」に対してストレスを感じる生き物です。

なぜなら、何を言われるか分からないうえに、否定される可能性が高いからです。

だからこそ、あなたがせっかく後輩・部下に対して質問を振ったとしても、相手と自分の違いを強調すればするほど、逆効果になってしまう…ということを念頭におきましょう。

 

 

まとめ 成果を出すために信頼関係を構築していこう          

 

いかがでしたか。今回は、今後リーダーシップを発揮していくことが期待されている中堅社員の方向けに、リーダーシップの本質と、とるべき具体的な行動を2つご紹介しました。最後に、本記事のポイントを改めておさらいしましょう。

 

1.リーダーシップの本質は「成果へコミットする姿勢」2.リーダーシップを発揮する第1歩は、信頼関係を構築して「この人の話を聴こう」と思ってもらうこと3.信頼関係を構築するには、「当たり前の行動を徹底する」および「後輩・部下の良き理解者になる」

 

いずれも、特別な技能を習得する必要はありません。意識して行動するだけで十分なものばかりです。

みなさんも、今回ご紹介したポイントを踏まえて、少しずつリーダーシップをとっていきましょう。その小さな積み重ねによって、みなさんの発言力や影響力は、着実に増大していきます。

それだけでなく、社会人として大きく成長できていると気づくことでしょう。

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